SampleTank 3
〜IK Multimediaのソフトシンセ・マルチ音源〜

このサイトでも公開時から紹介しているIK Multimediaのソフトシンセ『SampleTank』の最新バージョン『SampleTank 3』が2014年07月にリリースされました。

途中でバージョン2.5になったりはしましたが『SampleTank 2.0』が2003年のリリースですので、約10年以上の時を経ての完全なメジャー・バージョン・アップグレードとなります。

SampleTank3の主な新機能

SampleTank3の収録サウンド

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21のカテゴリーに分類された4,000以上の新しいインストゥルメント、世界中のアーティストにより演奏された2,500以上のリズム・ループ、2,000以上ものMIDIファイルなど、『SampleTank 3』のサウンドライブラリの総容量は33GB以上です。

ドラム、ギター、ベース、ピアノ、ストリングス、シンセサイザーはもちろんのこと、本当にさまざまなジャンルを『SampleTank 3』は収録しています。

また、ここ数年は時代遅れ感があった『SampleTank 2.5』のサウンドより、格段にサウンドクオリティーが向上していてリアルになっていますので、一般的な用途で考えれば、このソフトシンセ1本で、買い足しなどは必要ないと思います。

尚、『SampleTank 3』から64bit環境専用のソフトシンセになっていることと、収録しているサウンドライブラリすべてをインストールすると、時間が相当掛かるので、その点は覚悟が必要です。

SampleTank3のMIDIエンジン

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まず、前バージョン2.5とは別物と考えても良いくらいに機能の強化であったり、新機能が『SampleTank 3』には搭載されています。

一番目を引いたのは新しくMIDIエンジンが内蔵されたことです。アクセント、トランスポーツ、クォンタイズも容易な、最大で128までのMIDIパターンを、それぞれにロードすることができる16パートのMIDIパターン・プレイヤーが内蔵されています。

この機能の追加により例えば、収録されるグルーブと世界的なドラマーによって演奏されたMIDIパターンを自由に組み合わせて、DAWと同期させながら『SampleTank 3』だけでリズム・トラックをも作り出したりといったことができます。

もちろんトラック完成後はDAWソフトのMIDIトラックにドラッグすれば、さらに編集することもできます。

その他のSampleTank3の進化

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その他にも、サンプルのロード時間とCPUへの負荷を軽減する新しいエンジンの搭載、アコースティック楽器でリアルなで人間味のあるサウンドの演奏を可能にするラウンドロビンやアーティキュレーションの追加など、現在のDAW環境に対応した形で大きく進化しています。

バージョン 2時代もエフェクターには定評があったソフトシンセでしたが、新規エフェクトを含む全55種類のエフェクトが『SampleTank 3』にも搭載されています。

全55種類のエフェクトは1チャンネル最大5つのエフェクトをインサートすることができる、Mixインターフェイスに統合されています。

また、膨大なサウンドから必要なサウンドを探すのは一苦労ですが、楽器が3Dグラフィックス表示になりましたので、サウンド選びも視覚的になりましたので、必要なインストゥルメントにアクセスするのは早くなると思います。

SampleTank 3の詳細スペック& 最安値情報

既存のSampleTankライブラリーと互換性があり『SampleTank 3』にインポートすることができますので、今までのサウンドライブラリは無駄になることはありません。

ただしサウンドクオリティーが比にならないので、生楽器系の昔のライブラリを使うことはなくなるのではないかと思います。

国内でもパッケージ版の販売が開始されていますので、IK Multimediaの『SampleTank 3』に興味のある人は、以下の詳細スペック & 最安値情報で確認して下さい。


 
 

記事公開日:2014年11月03日/文字数:約1,250字
 


SampleTank 3 | ソフトシンセ定番マルチ音源の新機能