もちろんある程度の作曲の理論やコードの理論は持っていますが、ポピュラーミュージックの世界において、しっかりと作曲理論や、コード理論を学んでいて、それに従って作曲している人はプロの世界でもかなり少数です。
当サイトの音楽講座の理念は「理論は後から付いて来い!」です。そのため、作曲の講座もその理念に基づき説明して行きます。
これから作曲を始めようとしている人に最も重要なのは「曲を作りたい」という気持です。作曲をしているうちに、作曲理論というのは知らないうちに身に付いて行きますので安心して下さい。
この作曲講座を通して、初心者の方にコツさえつかめれば、作曲はけして難しくないということがわかってもらえればよいと思います。
プロローグ – 作曲や編曲のイメージ
宅録(自宅録音)の環境と音楽制作
みなさんは作曲や編曲にどのようなイメージを持っていますか?いまだにピアノの前に座り楽譜に書いて作曲して行くというイメージを持っている人もいるのではないでしょうか?
DTMやDAW環境が発展して宅録(自宅録音)の環境が整った現在では、みなさんがよく耳にするポピュラーミュージックの作曲や編曲で楽譜に書いて音楽制作をする人というのはほとんどいません。
クラシックの音楽の世界の作曲や編曲はまた別ですが、今はもうそういう時代ではありません。
DTM・DAWソフトでそこそこの曲は制作できる
確かに作曲をするときに本当に良い作曲をして、良い編曲するには、経験、センスが必要で、決して簡単なことではありませんが、現在は3万円を切る低価格なDTM・DAWソフトであったり、ハードウェア製品を購入するとバンドルしてくる簡易版のソフトでも、一昔前では考えられないくらいのクオリティーのそこそこな作品はできてしまいます。
サイト公開時の2006年当時に、3万円前後で購入することができたソフトは現在1~2万円前後で購入することができます。
また最近ではDTMバンドル製品に付属しているDAWソフトでもかなりのことができます。あくまでも簡易版ですが、それでも一昔前では考えることのできなかったくらい多機能です。
作曲に役立つのDAWソフト
音楽初心者の方で、作曲をするために何をして良いのかが分からない人は「DAWスタイル」で紹介しているループシーケンス機能を搭載しているDAWソフトや、コード入力に対応しているDTM・DAWソフトを使用するとよいと思います。
ループシーケンス機能を搭載しているDAWソフトは最近の主流で、短い各パートのフレーズを貼り付けて、ループ素材の長さや、曲の調を変えたりしながら、曲を完成させて行くことができ、コード入力に対応しているDTM・DAWソフトなら、コード進行を指定しながら1曲のバックトラックを簡単にスピーディーに作ることができます。
これからの時代の作曲法
作曲のコツをつかむ近道
これから作曲を始めようとしている初心者の方は、一昔前の作曲の書籍や音楽の理論書を片手に作曲を覚えるよりも、初心者用DTM・DAWソフトを使用して音楽制作をしてゆくことが、作曲のコツをつかむ一番の近道になると思います。
プロレベルの作曲も可能
DTM・DAWソフトを使用した音楽制作は本当に簡単です。作曲したいという気持が強ければ強い方ほど、作曲のコツをつかめば、水を得た魚のように自由に自分のイメージ通りに曲を作ることができるようになると思います。
もちろん経験を積みながら音楽に関するイロイロな知識をつけて行けば、プロレベルの作曲をすることも可能です。
作曲家は編曲までできるのが当たり前
また、これから時代は作曲と編曲はセットとして考えたほうが良い時代です。プロの世界ではシンガーソングライターは別として、作曲家は編曲までできるのが当たり前とされています。
詳しくは「プロ志望はデモ音源をチェックしよう」を読んでもらえれば分かると思いますが、作曲する人には編曲の能力や、その他の能力も求められますので、編曲能力も身に付けましょう。
それではまずは「初心者DTM作曲講座 〜作曲のコツをつかもう〜」で実際に作曲がどんな感じかというのをつかんで下さい。
初心者のためのDTM・DAW作曲講座
作曲のコツをつかもう
作曲にもさまざまな手法や理論がありますが、この初心者DTM・DAW作曲講座は、いろいろな理論は置いておいて、作曲の感覚とコツをつかんでもらうための講座です。
「作曲のコツをつかもう」の内容は「白鍵だけを使う作曲講座」「作曲の準備」「繰り返しオケを聴きメロディーを付ける」「作曲のコツをつかむために」などです。
作曲と音楽理論 〜作曲に楽譜の読み書きや音楽理論は必要か〜
多分ですが「初心者DTM作曲講座」で、大体の作曲の感覚というのはつかめたのではないかと思います。ここからは音楽理論や演奏力など、実際に作曲する際には何が必要なのかを書いて行きます。
「作曲と音楽理論」の内容は「楽譜が読めるかどうかはナンセンスな時代」「理論に従って作曲している人は少数」「コードを頼りに作曲」などです。
⇒ 作曲と音楽理論
作曲と演奏力 〜作曲に演奏力は必要か〜
作曲の手法は人により違います。弾き語りで作曲する人もいれば「初心者DTM作曲講座」のように、ある程度コード進行や編曲を固めてから作曲する人もいます。
また、しっかりとした楽曲にすることを前提とした鼻歌ならば、鼻歌での作曲もありだと思います。「作曲と音楽理論」では作曲にそれほど必要のないものを中心に書きましたが、この「作曲と演奏力」では作曲にどのくらいの演奏力が必要かということを中心に書きます。
「作曲と演奏力」の内容は「楽器は弾けたほうがよい」「音楽とテクニック」「テクニックを越えたところで評価される」となります。
⇒ 作曲と演奏力
作曲とコード進行 〜模倣から始まる作曲家の可能性〜
ポピュラーミュージックの世界での作曲はコード進行が曲のよい悪いを決めると言っても過言ではないです。そのため、ポピュラーミュージックの世界でよい曲を作る人はコード感が抜群によいです。
「作曲とコード進行」の内容は「コード進行が作れればこちらのモノ」「コード進行からメロディーを作る」「模倣から始まる作曲の可能性」「作曲家としての可能性」などです。
⇒ 作曲とコード進行