SM58 ボーカル録音 02
〜SHUREの定番ダイナミックマイク〜
SM58以外のマイクの選択
ダイナミックマイクにこだわる必要はない
ギターのアンプ録りなどで使われるSENNHEISER(ゼンハイザー)のダイナミックマイク『MD421』も、コンデンサーマイクでフィットしない場合はボーカル・レコーディングに使われます。
ただ『MD421』は金額がかなり高額になりますので、ボーカルの声質などの特徴から『SM58』が合わないのであれば、あえてダイナミックマイクにこだわる必要はありません。
定番になっていない同価格帯、もしくは価格の安い、他のダイナミックマイクを、無理に冒険してまで選ぶ理由とオススメする理由が見つからないので、コンデンサーマイクを検討するべきです。
現在は低価格でも優れたコンデンサーマイクがありますので、ダイナミックマイクではなく、コンデンサーマイクを導入したほうが良いと思います。
自宅スタジオ向きのコンデンサーマイクの世界の定番は1万円台で購入することができるRODE『NT1-A』で、ポップガードや、6mのXLRケーブルも付属していますので、エントリーマイクとしてもオススメです。
他のマイクを選ぶとき
コンデンサーが使える環境なら、多くの場合でボーカル・レコーディングにはコンデンサーマイクのほうが利点があるので、すでにファンタム電源を装備しているオーディオインターフェイスを利用している人は、コンデンサーマイクをチェックしたほうが良いと思います。
ひとつマイクを選ぶ際に覚えておいて欲しいのは、どんな高額なマイクでもミックスダウン時にコンプを掛けたり、EQで調整したりしますので、レコーディングの素の音をそのままで使うということはないということです。
どの製品でも定番であるものに対して不平を言う人がいますが、カラオケの2ミックスにボーカルを入れる程度の知識と技術しか持っていない人や、コンプやEQの知識を持っていない人のマイクに対する意見は、録音時のマイクの入力レベルの設定さえできていない可能性もあります。
そのため、DTMで使えるボーカル・トラックのためのレコーディングという観点では、ほとんど参考にならないので真に受けないようにして下さい。
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