SM58 ボーカル録音03
〜SHUREの定番ダイナミックマイク〜
SM58が定番マイクの理由
プロフェッショナルが認めて定番となる
世界中で『SM58』が定番として認知されているのには、それなりの理由と実績があってのことです。
マイクだけでなく、スタジオモニターもそうですが、その分野のプロフェッショナルが認めて、そこから一般に広まって定番サウンドになってゆきます。
登場してからかなり経つので『SM58』が定番になった時期というのは分からないのですが、スタジオモニター・スピーカーの定番であるヤマハの『NS10-M Studio(テンモニ)』はボブ・クリアマウンテンという、超一流ミキシング・エンジニアが使い始めたことにより定番となり、生産完了した今でも、多くの音楽クリエイターやサウンドエンジニアが使っています。
ダイナミックマイクとは関係ないですが、世界中で流行った映画『アナと雪の女王』の主題歌「Let It Go」はボブ・クリアマウンテンのお弟子さんがミキシングエンジニアとしてクレジットされています。
サントラが日本でも凄いことになりましたが、イディナ・メンゼル(Idina Menzel)の「Let It Go」良いです。(サントラは買いましたが映画は観てないです。)
定番の理由が分かるとき
定番のスタジオモニター・ヘッドホンなどでもそうなのですが、「定番」という言葉に過剰な期待をする人も多く、はじめて『SM58』を使用したときに「この程度?」と感じる人もいるでしょう。
定番製品を作った人や、実際使っている人の言葉を代弁するなら「現時点のあなたの音楽レベルがその程度」です。
自分の持っている技術や知識を疑わずに、先に製品を疑ってしまうと、マイクに限らず、どんな定番の製品も駄目ということになります。
格好から入ることももちろん重要ですが、一流のギタリストと同じギターを持って同じフレーズを弾いたからといって、音が同じにならないことは理解できると思いますが、それと同じことです。
SHURE『SM58』が「なぜ定番ダイナミックマイクと呼ばれるのか」の理由が分かるのは、しっかりとマイクのの性能を活かしてからです。
DTMならボーカルのエフェクト処理まで、しっかりできるようになると、自分に『SM58』が合うにしても合わないにしても、そのときは「なるほど」と思うようになります。
たまに覗くと「Q&Aサイト」には、首を傾げたくなるような、あまりに無責任で無知な人の回答も多々あるので、その情報をもとには決断はしないほうが良いと個人的には思います。
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