ソフトシンセ・ボーカル音源
〜定番とオススメのソフトウェア音源〜
自分で歌えない方のほとんどは、ボーカルパートをシンセのメロディーで代用していると思いますが、本物のボーカルが入ると楽曲というのは本当の意味での表情を見せます。そこでボーカルのソフトウェア音源を使用するのも一つの手だと思います。
以前のボーカルのフレーズもののサンプリングCDなどはクリエイティブという観点から見ると自分のフレーズを作ることが難しく、あまり実用的ではありませんでしたが、最近の『VOCALOID(ボーカロイド)』や『LIQUID THE VOICE』などのボーカルのソフトシンセは自分のフレーズを作ることができ、ノートピッチや、曲のテンポに縛られることがなく、オリジナル曲に上手に取り入れることができます。
VOCALOID(ボーカロイド)
バーチャル・ボーカリスト
実際のボーカリストの生の歌声を収録した人気ボーカル音源の『VOCALOID(ボーカロイド)』は、ごく一般的なスタイルの「シーケンス・エディター」に、メロディーを打ち込み、歌詞を入力するだけで、ボーカルラインが完成するバーチャル・ボーカリストです。アタックを変化させたい場合やビブラートを付けたいときも、予めテンプレートとして用意されている「パレット」から好みのものをドラッグ&ドロップするだけです。VOCALOIDシリーズには「外国人シンガー」と「日本人シンガー」をフューチャーした…
VOCALOIDをMacで使う
残念ながら『VOCALOID』はMac OSには現時点では対応していませんので、Macユーザーで『VOCALOID』を使いたい場合は「Boot Camp」でMacにWindows OSをインストールするか、Windowsのパソコンを使うしか方法はありません。Macユーザーにとっては「Boot Camp」で『VOCALOID』を使用する方法が最も身近な方法かもしれませんが、一台のPCで2つのOSを使用するのは「OS 9」と「OS X」をデュアルブートしていた方は…
主なボーカルのソフトシンセ
LIQUID THE VOICE
UEBERSCHALL ( ユーベルシャール )のボーカルのソフトシンセ「LIQUID THE VOICE」はピッチ修正ソフト「MELODYNE」を開発したCelemony社とUeberschall社の共同作業により開発された "Liquid Instrumentsエンジン"により、収録されているボーカル・フレーズのノートピッチ、フォルマント、音の長さ、スケール、テンポ、フレーズの開始と終了点を自由自在にコントロールする事ができます。そのためにキーや、曲のテンポに縛られることなく、ボーカル・フレーズを手軽に、かつクオリティを損なうことなく自分のフレーズに作り変えることができます。
その他のボーカルのソフトシンセ
男性&女性ラッパー、ポップ・シンガー、ソウル・シンガー、R&Bシンガーなど、プロのボーカリストのパフォーマンスを大量に収録したボーカル音源「VOCAL FORGE」や、ウェールズ、シリア、インド、ブルガリア、そしてアメリカの名だたる女性ボーカリスト5人の声を収録した「QUANTUM LEAP VOICES OF PASSION」。
また「CANTOR 2」は人間の代用としてボーカルを担当する為の事務的なソフトウェアではなく、言語サウンドシステムを核に据えた、斬新で創造的なシンセサイザーで。シーケンサーを模したレイアウトのスコア・エディタにて、メロディーと歌詞を入力するだけで、話す/歌うといった表現を行います。
自由なメロディー/歌詞で歌わせる事はもちろん、ロボットボイスから"声の面影"が僅かに残る程度のシンセサイザー・サウンドまで、あらゆる"音"で歌わせる事が可能です。
- 音楽制作の流れ - 曲が完成するまでの過程
- 作曲の講座 - これからの時代の作曲法
- 作詞の講座 - 作詞家としての道を切り開く
- 編曲の講座 - 自動編曲機能からの卒業
- レコーディング講座 - 自宅スタジオで録音
- ミックスダウン講座 - ミキシング・テクニック
- マスタリングの講座 - 音圧レベルと質感補正
- 自宅スタジオを作ろう - 音楽スタジオの構築
- 定番の音楽制作ツール - DTM・DAWスタジオ