初心者の方のために自宅スタジオで良い音でボーカルを録音するのに必要な「マイク」「ヘッドフォン」「DAWソフト」「録音時のノイズを減らすツール」などのボーカルを録音するのに必要なツールを説明しています。
DAWスタイルの「初心者のための宅録スタジオ・ガイド」では「宅録って何?」「宅録スタジオでできること」「ボーカル録音の環境を整える」「しっかりとした宅録環境は必要か?」などを初心者の方に向けて解説していますので参照してみて下さい。
ボーカル録音用マイクとヘッドホン
ボーカル録音用マイク
DTM、DAWユーザーにはカラオケ用マイクを使用している方から、プロのスタジオで使用されるマイクを自宅で使用している方など様々な方がいますが、言うまでもなく、まず歌の録音にマイクは必要です。
ダイナミックマイクやコンデンサーマイクについては「音の入り口マイク講座」で解説していますが、現在、安いマイクを使用している方は、もし物足りなかったら、新たにマイクを購入すれば良いと思います。
また、使用しているマイクに物足りなさを感じるようになったら本物ではないでしょうか。
自宅スタジオで、初心者の方によく使用されているのは、SHURE(シュアー)の「SM58」や、Audio-Technicaの「AT2020」などです。
他のマイクを購入しても遠回りになるだけなので、初めてマイクを購入する方はダイナミックマイクならSHUREの「SM58」、コンデンサーマイクならAudio-Technicaの「AT2020」でも問題はありません。
低価格でも高音質なマイクのことは「スタジオマイク導入ナビ – おすすめボーカル用マイクの比較」でも紹介しているので、そちらを参照して下さい。
録音用のヘッドホン
当たり前ですがオケの音を聴きながら歌を録音します。その際に、オケをスピーカから出して、それに合わせて歌うと、マイクがその音を拾ってしまうのでヘッドホンを使用します。
レコーディングのときは自分の歌声とオケの音がヘッドフォンから出るようにします。ヘッドホンを選ぶときには、ヘッドホンからの音漏れには気を付けましょう。
よくTVなどのレコーディング風景で目にする方も多いと思いますが、SONYのヘッドホン「MDR-CD900ST」などはレコーディングスタジオなどでは定番のヘッドホンです。
本格的な音楽制作をしようとしている方は、情報不足で妙なヘッドホンを手に入れるのだけは気をつけましょう。
定番のヘッドフォンについては「スタジオモニター・ヘッドホン導入ナビ」で紹介しているのでそちらを参照して下さい。
歌のノイズを減らすツール
マイクスタンド
マイクを手で持って歌うと物理的なノイズを拾いやすくなるので、ボーカル・レコーディングのときにはマイクスタンドを使います。
またマイクスタンドを使うことによりレコーディング時にボーカルを良いポジションで録音することができるという利点もあります。
ポップガード
ポップノイズを防ぐためのツールです。歌を録音する時にマイクと口の間にポップガードを立てて、息がマイクに掛かり「ふかれ」がマイクに入るのを防ぐために使います。このポップガードがあるとないではかなり大きな違いがあります。
マイクスタンドやポップガードについてもう少し詳しく知りたい方は「ボーカル録音時のノイズ軽減ツール – ボーカリスト必須RECアイテム」を参照して下さい。
オーディオインターフェイス
オーディオインターフェイスはノイズを拾いにくくします。パソコンにもアナログのステレオオーディオミニジャックが付いていますが、パソコン内部の電気的なノイズを拾いやすいので、USB、FireWire、PCI、PCカードなどのオーディオインターフェイスを使用します。
スマフォと接続できたり、MIDIインターフェイスなども付いている製品や、いろいろなソフトがバンドルされている初心者パックもあります。
オススメのDTM・DAWオーディオインターフェイス比較ナビでプロユースの製品中心に紹介していますが、「オーディオインターフェイス入門機まとめ」もあります。
録音用のDAWソフト
オーディオ録音可能なソフト
ボーカルをレコーディングするには、MTR等の歌を記録するツールが必要です。もしパソコンを持っているのであれば、ハードのMTRよりソフトの方が便利ですし、コストもそんなには掛かりませんのでDAWソフトを使用することをおすすめします。
Macユーザーなら数年前からMacを購入すると標準で付いている「iLife」にバンドルされている「GarageBand」があるので、簡単なデモ音源を作成する程度のボーカル録音であれば「GarageBand」で充分だと思います。
Windowsユーザーの方も必ずオーディオを取り扱えるDAWソフトを購入することをオススメしますが、現在はオーディオインターフェイスにDAWソフト「Studio One」や「Ableton Live」のライト版がバンドルしますので、新たにDAWソフト単体で購入する必要はありません。
WindowsとMac
着メロ、着うた、カラオケ制作は別として、第一線で活動しているクリエイターやサウンドエンジニアの方は「Pro Tools」を中心にほとんどの方がMacを使用している時代がありました。
今は自宅ベースでの制作を増えたために、Windowsをベースにして音楽制作をしている方も増えていますので、MacとWindowsどちらで音楽制作をしても問題ないです。
メーカー製のコストパフォーマンスの高いパソコンや、最新パーツをいち早く取り入れたBTO PCなどを考えるとWindowsのほうが自由度は高いです。