ミックスダウンの準備
〜ミキシングの基礎講座2〜

ミックスダウンを始める前に、モニター環境を整えたり、ミックスダウンの作業の準備をしましょう。しっかりとリファレンス環境を整えないで、ミキシングしてもまず上手く行きませんので、慎重に整えてください。「ミックスダウンって何?」という方は「ミックスダウンとは」から読んで下さい。

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モニター環境を整える

ミックスダウンを始める前に、モニター環境を整えましょう。自宅でレコーディングからミックスを行う方のなかで、ラジカセやミニコンポを代用して使っている方もいると思いますが、正直なところラジカセやミニコンポでは正確なモニタリングはできません。

現在は小型でも低価格で高音質な「スタジオ・モニタースピーカー」もありますので、なかなかミックスが上手く行かない方は、もう1度、モニター環境をチェックして整えてみましょう。

住宅事情により大音量を出せなかったりする等の理由から、ヘッドフォンを使用してミックスダウンをする人もいると思いますが、基本的にはヘッドフォンはあくまでも細かい箇所をチェックするなどの、スピーカーでのモニタリングの補助として使用します。

しかし、「定番のスタジオ・ヘッドフォン」なら、ヘッドフォンの特性などを理解して、コツを掴めば、ヘッドフォンだけでも良いミックスダウンをすることは充分に可能です。

ミックスダウン時のモニター用にヘッドフォンを選ぶ際には、できるだけ音質的に癖のないフラットなモノを選ぶと良いと思います。

リファレンスとなる作品を用意する

リファレンスとはこれからミックスやマスタリングする楽曲と比較する基準となるいわば教材となる楽曲のことです。

自分の作品を目指す楽曲に近付けることが、一番の上達の近道です。ミックスダウンやマスタリングで自分の楽曲をリファレンスに近付けることは慣れるまではかなり至難の技です。

世界のミックス・エンジニアで紹介している一流のエンジニアのミックスダウンを研究してみるのも、非常に勉強になるので良いと思います。

音を並べ、ミキシングボードを開く

ミックスダウンをするための環境を整えたら、まずはMIDIデータをオーディオデータへコンバートしたベース、ギター、ピアノなどのパートや、ヴォーカル、演奏でレコーディングしたパートを、DAWソフトを使い下図のように並べて行きましょう。ここでの素材は「DTM作曲講座」で使った音素材を使っています。

また図のようにパートごとに大まかに色分けしておくと、ミックスダウン実践講座の方で説明しますがbus(バス)を組むときに非常に便利です。

画面では分かりづらいので、書いておきますが、上から「 黄色=ドラム」、「青=ベース」、「緑=ギター」「ピンク=シンセ」「オレンジ=メロディー」です。

ミキシングボード1

またここでのポイントとして、ドラムは一つのトラックにまとめずに、下図のように複数のトラックにBD(バスドラ/キック)、SD(スネア)、H.H(ハイハット)、TOM(タム)など各パーツを分けて取り込むとミックスダウンしやすくなります。下図の黄色の部分がドラムとなります。

ミキシングボード2

音を取り込んだら、次にミキシングボードを開き音を再生しながら、EQ、コンプレッサー、リヴァーブなどのエフェクターを駆使して各パートの音量や定位をバランスよくミキシングし、ステレオ・2トラックにまとめ上げて行きます。

ミキシングボード3

次のページではミックスダウンの順序について説明しています。基本はドラムとベースから手を付けて行きます。