ソフトシンセと音楽制作
〜ソフトウェア音源の魅力〜
ハードウェア音源からソフトウェア音源へ
ソフトシンセでの制作をメインにする前
最近は本当にハード音源の話題が少なくなりました。管理人もソフトシンセでの音楽制作がメインになりRolandのハード音源『XV-5080』を最後に、ここ数年は新たなハード音源を管理人は導入していません。
ソフトシンセでの制作をメインにする前はハード音源のドラムを使用してドラムトラックを制作していましたが、ベロシティを細かく調整して打ち込みの技術をフルに活かしても、ハイハットあたりの表現がどうしても今ひとつでした。
そのためドラムループを画像のPROPELLERHEAD(プロペラヘッド)の『ReCycle』を使用して、一つ一つの音を個別に区切り、切り貼りするという手法を使っていましたが、この手法だとフィルインやシンバルの位置に制約ができてしまうだけでなく、想像していた以上にドラムのトラック制作に時間が掛かり面倒でした。
ドラム音源『DFH』を調べる
そこで現在のソフトシンセ人気のキッカケとなったTOONTRACKのドラム音源『DRUMKIT FROM HELL SUPERIOR』(以下DFH)の評判が非常に良く、個人的にも興味があったので、さっそく購入してみようと思いました。
尚『DFH』の後継は『SUPERIOR DRUMMER 2.0』です。
しかし、このドラム音源の必要スペック等を調べてみると、ハードディスクの空きスペースが35GBも必要で、当時、メインで音楽制作に使用していたMACには、すでに4つのハードディスクを搭載していて、システムも安定していたので、さすがに35GBのソフトシンセをインストールするのは、気が引けてしまったこともあり『DFH』を導入することは諦めました。
ソフトシンセ『ARTIST GROOVE』を導入
今なら必要ハードディスク容量が少なくても良い『dfh EZ drummer』のような簡易版もありますが、当時はまだ発売されていなかったので『DFH』は諦めましたが、ソフトシンセには、かなり魅力を感じていたこともあり、『ARTIST COMPLETE』に統合された、世界的なドラマーのサンプルを収録した『ARTIST GROOVE』を購入しました。(現在は『ARTIST COMPLETE』と『ARTIST GROOVE』は生産完了となっています。)
想像以上のクオリティー
それ以前も倒産したBitheadzのソフト・サンプラー『Unity DS1』などを使用したことはありましたが、「ハードウェア音源からソフトウェア音源へ移行するほどのクオリティー」では、正直なかったのです。
しかし、この『ARTIST GROOVE』というドラム音源は、想像していた以上にクオリティーが非常に高く、ソフトシンセのイメージを変えるのには充分でした。このような経緯で、今ではハードウェア音源からソフトシンセへ、ほぼ完全に移行して、ドラムはパソコンベースで音楽制作をする前から行なっている、打ち込みに戻りました。
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