ミックスダウンと同様にマスタリングもスタジオモニター・スピーカーとスタジオモニター・ヘッドホンは重要な役割を持ちます。
また、しっかりとマスタリングができれば「再生環境は選ばない」というのは当然ですが、それでも一般リスナーが音楽を聴く環境というのも頭に入れておく必要があります。
マスタリング時のモニター環境とスタジオ・リファレンス
モニター環境を整える
ミックスダウンの作業のときもそうですが、マスタリングのときも、自分の2ミックス・ファイルとリファレンスになるCDまたはmp3をマスタリングを行うソフトに取り込み、同じ再生環境で聴くことができるようにしましょう。
そして手持ちのミニコンポ、ラジカセ、ヘッドホンなどをフルに活用して、いろいろな再生環境で聴いて確認することができる環境を作りましょう。
言うまでもなく、マスタリングは最終工程でクオリテューを決定づける重要な作業ですので、音質に癖のない定番のスタジオモニター・スピーカーや、定番のスタジオモニター・ヘッドホンは必ず所有しておきたいものです。
自宅でマスタリングをする人はミックスと同じモニター環境でも問題はまったくありません。
世界的なスタジオ・リファレンス
このサイトでもフラット音質のモニターを選ぶことを、何度もオススメしてきましたが、各メーカーによって音は全然違います。
世界的にスタジオ・リファレンスとして現在考えられているのは「GENELECのスタジオモニター」ですが、GENELECは高額なのがネックで、アマチュアの人が手軽に購入することができるものではありません。
製品選びを間違えなければ、他のモニターでも充分にミックス&マスタリング込みの仕事でも対応することができますので、その点は心配する必要はありません。
サンプル音源をいろいろな再生環境で聴く
サンプル音源をCD-Rに焼く
仕上がったサンプル音源を自宅にあるコンポやラジカセなど、いろいろな再生環境で聴くときに、CD-Rに焼き他の再生機器で聴くのが一般的かなと思います。
しかし、CD-Rが安くなったとは言っても、確認用に何枚もCDへ焼くのは、やはりもったいないです。
最近はCD-RWが再生することができるコンポや、メモリーカードに保存したmp3を再生してくれる機器もありますので、そういうものをフルに利用していろいろな再生環境で聴いてみましょう。
オンラインストレージ「Dropbox」を活用する
音楽制作用のパソコンは延滞などの問題がありますのでライン接続で使用していますが、スマホやメモリープレーヤーは「Bluetooth」を利用して音楽を聴くようになりました。
以前は「Dropboxの特徴と活用法」で書いたように、作詞のテキストファイルの共有のみに使用していまたが、最近はさまざまな再生環境でテスト音源を聴くときにも「Dropbox(ドロップボックス)」を活用しています。
パソコン側のDAWでMP3ファイルへ直で変換して、それをオンラインストレージ「Dropbox」へ送れば、Windows、Mac、iOS、Androidのすべてのデバイスからアクセスすることができます。
数台のパソコンとスマホでデータを共有することができるので非常に便利で「Dropbox」には有料プランもありますが、無料プランでも2GBまで使用することができるのでわたしは無料プランを利用しています。