DSPプラグイン・エフェクト
〜定番はPowerCoreとUAD-1〜
クリエイティブ制作環境
パソコンが重たい
プラグインエフェクトやソフトシンセをトラックにいくつも起動させたとき、DAWソフトがもたついて反応が悪くなり、とうとうリアルタイムでは動かなくなってしまうという経験を誰でも一度はしたことがあると思います。
特に高品位で使用頻度の高いプラグインエフェクトはCPUをかなり占有するので、DAWソフトがもたつきイライラしている方もいると思います。
確かにこれではあまりクリエイティブ制作環境とは言えませんので、DAW環境で作業していて、快適でクリエイティブ制作環境を求める方は、ここで Digidesignの「ProTools HDシステム」への移行や、パソコンの買い換えなどの考えが選択肢として出てきます。
しかし、ProTools HDシステムは300万円を越えてしまうので、金額的に現実的ではないので、パソコンの買い換えを検討する方のほうが多いのではないでしょうか。
DAWソフトの動作
ただしDAWソフトやソフトシンセもヴァージョンアップを繰り返すたびに、なんだかんだ言っては結局のところは重くなって行きます。
そのためパソコンの買い換えて動作がスムーズで軽くなったといって喜んでいられるのも2、3年の話です。
DAWソフトがバージョンアップしたら「もうアップグレイドはしない」と心に決めていても、便利そうな機能が追加されていて欲しくなったり、新しいソフトシンセを導入したくなったりと、結局はまたDAWソフトの動作が重くなります。
そして、またパソコンの買い換えを検討しなくてはならないという、「イタチごっこ」が続いてしまいます。
DSPエフェクト搭載の製品
DSPプラグイン
FireWire接続ならDSPアウトボードをノートパソコンでも簡単に増設し使用することができます。コンピューターのCPUの負荷を軽減させたい方や、パソコンの買い換えを考えている方は一度DSPプラグインを検討するのも良いと思います。
最近では「DSPエフェクト搭載のオーディオ・インターフェース」も充実してきて、ますます期待のできる分野だと思います。
DSPアウトボードを使用してのDAW環境での音楽制作は上記の「イタチごっこ」を止めるためにも(それでメーカーは利益を出しているのですが)、これからもっと伸びて行って欲しい分野だと個人的には思っています。
<2012年追記>
上記は2006年〜2007年に書いた記事です。現在パソコンの高性能&低価格化によりDSPアウトボードは勢いがなくなっています。
もちろんスペックにもよりますが自分好みにDTM・DAW用BTOパソコンをオーダーして、円高や輸入版により低価格になったWAVESプラグインやSonnoxOxfordプラグインをNative環境でストレスなく使うということも可能です。
PowerCoreとUAD
現在、DSPプラグインはエフェクトの導入を考えている人はTC ELECTRONICの「PowerCoreシリーズ」とUNIVERSAL AUDIO(ユニバーサルオーディオ)の「UAD シリーズ」の「どちらにしようか」ということで悩んでいるのではないでしょうか。「PowerCoreシリーズ」と「UAD1シリーズ」は「定番のDSPプラグイン・エフェクト」で紹介していますので、そちらを参照して下さい。
<2012年追記>
DSPプラグインの象徴的な存在あったTC ELECTRONICの「PowerCoreシリーズ」は生産を完了しました。
- 音楽制作の流れ - 曲が完成するまでの過程
- 作曲の講座 - これからの時代の作曲法
- 作詞の講座 - 作詞家としての道を切り開く
- 編曲の講座 - 自動編曲機能からの卒業
- レコーディング講座 - 自宅スタジオで録音
- ミックスダウン講座 - ミキシング・テクニック
- マスタリングの講座 - 音圧レベルと質感補正
- 自宅スタジオを作ろう - 音楽スタジオの構築
- 定番の音楽制作ツール - DTM・DAWスタジオ