作詞の基礎講座6
〜ボーカリストが歌っている姿を想定して作詞する〜

歌はボーカリストがメロディーと歌詞を、自分の解釈でまとめあげて「ひとつの世界を作り上げる」と「作詞の基礎講座4」で書きましたが、作詞した曲を自分で歌うシンガーソングライターや、作詞を兼ねるボーカリストは自分がその歌詞で歌うことを想定して作詞するので、「基礎講座5」で書いた「ラ・ラ・ラ〜」というフレーズに、「ラ・ララ・ラ〜」というように、譜割りを変える作業が非常に上手です。

そのことを踏まえながら、今回の作詞講座では、主に「シンガーソングライターの作詞」と「ボーカリストの特徴とイメージに合った歌詞」について書きたいと思います。「ボーカリストの特徴とイメージに合った歌詞」は、今まで公開していた記事を大幅に増強しています。

シンガーソングライターの作詞

シンガーソングライターの作る歌詞

作詞した曲を自分で歌うシンガーソングライターの強みは、何と言っても、自分で歌いながら楽曲制作をすることができるというところです。優れたシンガーソングライターのなかには、曲と歌詞を作る過程で、早口言葉を駆使したボーカル法で、言葉の数合わせではなく、わざと字余りを意識して…(つづきを読む

 

形式へのこだわり

前回の「シンガーソングライターならではの表現」で触れた、Mr.Childrenの桜井和寿さんの曲を作るプロセスは分かりませんが、ここで、ひとつ言いたいことはシンガーソングライターは「メロディー先行での作詞」とか「ハメコミ」というような形式には、それほどこだわってはいない…(つづきを読む

 

ボーカリストの特徴とイメージに合った歌詞

良く聴こえる言葉の音の把握

世の中にはたくさんのボーカリストが居て、その特徴も人それぞれですが、多くのリスナーに受け入れられたシンガーソングライターや作詞を兼ねるボーカリストは、自分の声の特徴やセールスポイントでもあるリスナーに良く聴こえる言葉の音や、NGな言葉の音を良く知っています。自ら作詞をする…(つづきを読む

 

ボーカリストのイメージに合った歌詞

前回はボーカリストの声質であったり、ボーカル法を考慮した作詞について書きましたが、今回はボーカル法とは切り離した、ボーカリスト本人がひとりの人間として持っているイメージを考慮した作詞について、いくつかのケースを想定しながら書きたいと思います。すでに書く必要は…(つづきを読む

 

次の作詞講座は作詞のなかで英語を取り入れることの利点や、作詞で使う英語についてを説明した「英語を使う作詞法」です。言葉のバリエーションを増やし、言葉の引き出しを増やすという点でもメリットがあります。

 
 

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