2010年12月にこのサイトでは音楽制作に関する新たなコンテンツの追加をしないことを決め、大きな更新を終了してから1年以上の時間が経ちます。
そのような状況にもかかわらず毎日たくさんの方がこのサイトに来てくれるということもあり、WEBサイト『DTM・DAWの音楽制作必勝講座』の結びに変えて、このページを作ることに決めました。
音楽制作必勝講座と6年間
6年間という時間
このサイトの公開を開始したのは2006年02月です。この記事を書いているのが2012年05月なので、公開開始から6年間以上の時間が過ぎたことになります。
6年間という時間は当時小学1年生の子どもなら小学校を卒業して中学生に、中学1年生なら大学生や社会人になっている時間というすごい時間です。
この6年間でDTM・DAWの世界も大きく変わり、テクノロジーの進歩により快適な音楽制作ができるようになっただけでなく、円高の影響もあって価格破壊が起きました。
DTM・DAW環境の6年間
個人的にも2万円台からパソコンが購入することができるようになったことや、バージョンアップの度に価格が安くなるDAWソフトの低価格化には非常に驚かされました。
まず、ネットでオーダすることのできる「BTO形式のパソコン」は飛躍的に一般の方にも認知されたと思います。
無駄なものを省き自分の思い通りにパソコンをカスタマイズすることができるBTOパソコンは非常にコストパフォーマンスに優れていて「DTM・DAWに特化したPC」さえも自分の思い通りにカスタムメイドすることができます。
次に低価格化が進んだDTM・DAWソフトですが、Appleの『Logic Pro』に関してはダウンロード版は1万円台になりました。この6年間で9万円台だったDAWソフトが5万円台になり、ついに1万円台です。
感謝の気持
音楽制作の環境はこれからも進化する
PCやDTM・DAWソフトの低価格化だけを見ても、6年のあいだに本当に目まぐるしく変化しました。
この低価格化にはさすがにMac専用だったMOTUの歴史ある音楽制作ソフト『Digital Performer』はついて行くことができず、2012年に登場したバージョン 8でついにWindowsにも対応しました。
もう行き着くところまで行った感じもしますが、個人的はDTM・DAW環境というのはこれからも進化して行き、今まで以上に自宅で手軽に音楽制作をすることができるようになると思います。
今ではDTMの立派なメインカルチャーとして市民権を得たという感じのする音楽制作におけるサブカルチャー的な要素の強かった「VOCALOID(ボーカロイド)」がどこにたどり着くのかも非常に楽しみです。
少しずつ成長した音楽制作サイト
今まで書いてきたDTM・DAWの世界の変化や子どもたちの6年間の成長に比べれば微々たるものですが、WEBサイト作成に関する知識はほとんどない状態から始めたこのサイトも、作成や運営に費やした時間に見合う形で少しずつ成長しました。
失敗も多々ありましたが、サイト内でさまざまな実験をしたりアンケートを取ったりしたりと、少しでもサイトを良くしようとイロイロなことをしました。
その失敗であったりアンケートを活かして誕生したのが『DAWスタイル』と『ミックスダウン & マスタリングのコツとテクニック』などの音楽制作の関連サイトです。
宅録スタジオに関するサイト『DAWスタイル』は『DTM・DAWの音楽制作必勝講座』のなかのコンテンツ「定番の音楽制作ツール」をパワーアップさせた今ではこのサイトをはるかに凌ぐ人気のあるサイトです。
WEBマガジン形式で01年半に渡り公開してきた読者参加型『ミックスダウン & マスタリングのコツとテクニック』は要望の多かったミックスとマスタリングの「音圧上げと質感調整」に特化して公開したサイトです。
他にもいくつかのサイトを作りましたが、この2つの音楽サイトがやはり圧倒的に好評であり、大きな成功を収めることができたのと同時に、WEBサイト運営に関しては「やり残したことはない」という気分になりました。
感謝の気持で一杯です
本当にたくさんのことがありましたが、サイト運営のなかでたくさんの人と触れ合うことができました。この音楽制作サイトを作っていなければ出会うことのなかった人もたくさんいることを考えると、わたしにとっても、6年間のサイト運営はとても素敵な時間でした。
今後『DTM・DAWの音楽制作必勝講座』は最終デザインの適用以外の表立った更新作業というのはしませんが、これからも新たにサイトに訪れる方にとって「音楽制作の入り口としてのサイト」の役割を果たせるようにしたいと思います。
そのため、DAWソフトなどはできる範囲で新しい情報に更新するとともに、今まで以上にユーザビリティーに考慮したサイトにして行こうと考えています。
最後になりますが、サイトの企画に参加してくれた方やアンケートに答えてくれた方をはじめ本当にありがとうございました。今は感謝の気持で一杯です。